恋愛感情を貴方に教えましょう。
始まり
勉強も、部活も、恋愛も。
全て私にとってかけがえのないもの。
高校1年生の『柳沢 綾(やなぎざわ あや)』は、生まれて16年1度も付き合った事がない。
それもそのはず、まだ初恋をひきずっている訳で。
幸か不幸か初恋の人、『青木 航(あおき こう)』とは小、中、高と、1度も離れたことがない。
学力が同じ程度だから仕方がないのだが。
そのせいか、まだ可能性はある、と、ずるずるとひきずってしまっているのだ。
いい加減諦めればいい事くらいわかっている。
ただたいして可愛くもない私が今更告白した所で、相手を困らせるだけだろう。
長所でも生かせばいいのだろうが、私が出来る事は剣道くらいだ。
夏の猛暑日にする剣道は、火で炙られているように暑い。
それと、臭い。
確実に女の子らしくはないだろう。
部活をけなす訳ではないのだが、もう少し涼しければな、と思ったりもする。
まぁ無理だろう。
そんな事を考えながら、部活へと急ぐのだった。
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