恋愛感情を貴方に教えましょう。
「ハハハ!
柳沢、〈ぎゃあ〉って!!」
後ろでお腹を抱えて笑っているのが、私達の先輩であり、キャプテンであり、さっき脅かした張本人の、『大野 友希(おおの ともき)』だ。
3年生が引退してから、キャプテンをしている。
全く、よくこんなくだらないことが3日連続でできるなぁと、若干関心する。
「大野先輩、何やってるんですか」
「いやぁ、あまりに2人とものんびり歩いてたから、警戒とか全くしてないと思ってね?」
「先輩、それ理由になってません……。」
有坂君がため息混じりに呟く。
私たちのキャプテンは、こう見えても、頭は中の上くらいで、剣道も飛び抜けて上手い。
あと、意外とまじめらしい。
これだからこの先輩は恨めない。
「あと、お楽しみ中悪いんだけどさ………。
部活遅刻するよ?おまえら。」
「え?……って、もうこんな時間?!
やばっ!!」
3人で全速力で渡り廊下を走る。
後になって先生に怒られたことは、ゆうまでもない。
< 3 / 12 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop