俺様社長と強引で甘々な結婚
関ちゃんと野々葉ちゃんのとんかつ定食が先にやってきた。揚げたてでとても美味しそう。

そうこうしているうちに私の鯖の味噌煮もやって来て、話より食い気の三人組は黙々と食べ始めた。


「鯖味噌最高！二日酔いも吹っ飛ぶよ」


「そりゃ良かったね。とんかつも美味しいよ。食べる？その代わり鯖味噌ちょっとちょうだい」

私が鯖味噌を食べて雄叫びをあげると、関ちゃんの箸がすかさず伸びてきた。そして、彼女は、私の鯖味噌を食べると、とんかつをそっとご飯の上に乗せた。

「ののも欲しいですー。うん、美味しい。しあわせー」

私が関ちゃんからもらったとんかつをご飯と頬張っていると、今度は野々葉ちゃんの箸が伸びてきて鯖味噌が奪われた。鯖味噌大人気！


もぐもぐと幸せそうな表情を浮かべた野々葉ちゃんは、「そうだ！」と提案してきた。


「今日みんなで飲みに行きませんか？明日はどうせ休みだし・・・予定ないですよね」


「いくー！イタリアンとかいいよね」


「じゃあいつものところにしようか」


年齢もバラバラ。好きなことは食べること。
三人とも彼氏なし。一緒にいて楽しい。私はこの二人が本当に大好き。


職場にも人間関係にも恵まれていて恋だけは実らぬ片思い中だけど、結構毎日幸せだった。
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