俺様社長と強引で甘々な結婚
あれから記憶がない。
どうやって帰ってきたんだろう。


パッと目を開くとうちの家とは違う真っ白な天井が目に入ってきた。


ここ、どこだろう。


辺りを見渡しても全然見当がつかない。布団を巡り、ベッドから降りようとしてビックリした。


「えっ?えっ?なんで、なんで私、ズボン穿いてない?しかも何、このパーカー」


昨日の私の服装はうちの店で買ったグレーのオフショルダーのカットソーと黒のパンツだった。それなのに今は同じグレーでもダボダボのパーカー一枚。


「うるせえな、朝から騒ぐなよ。お前、当分、酒禁止な!後で関本と霜月に謝っとけよ!」


「な、な、なんでここに社長が?!」


「バーカ。ここは俺の家だ。言っとくけど着替えさせたのは俺じゃねえからな。お前に渡したいもんがあって、電話したら霜月が出てお前がやばいって聞いたから店行ったら酔いつぶれてたんだよ」


「わざわざ迎えにきてくださったんですか?」


「当たり前だろ。部下の失態は社長の責任だからな。どうせお前、暇だろ?俺に付き合え。今日は市場調査な。俺、コンビニ行って来るからその間にシャワー浴びて用意しとけよ」
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