俺様社長と強引で甘々な結婚
「私、ほら結婚相談所に務めてるでしょ？あんたももう二十五過ぎてるのに、結婚もしていないし、気を利かせて登録してあげたの」


「･･･誰も、そんなこと頼んでないけど」


頼んでもないことを勝手にしただけでなく、感謝しろと言わんばかりの叔母の口調に、私の声のトーンも下がる。


そうだ、叔母はこんな人だった。
頼んでもいないのに勝手にしては、見返りを求めてくる。優しい母とは姉妹だとも思いたくないくらい、似ていない。


「私もついて行くし、一度会ったらあんただって気に入ると思うんだ。うちのよりすぐりの会員を紹介してやるからさ」


「叔母さん、私、まだ結婚なんてこれっぽっちも考えてないの。仕事が楽しいの。だからもうそんなことなら掛けてこないで」


でも、私の言葉を理解するどころか、逆に火がついたように叔母さんは電話越しで大声を上げた。


「何が仕事だ。女の幸せは結婚に決まってるだろう。それにね、仕事なんてあんたの代わりはいくらだっているんだよ！」


叔母さんの言葉に、またカチンときた。
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