俺様社長と強引で甘々な結婚
何が女の幸せは結婚?
私の代わりはいくらだっている?


たとえ、代わりがいたとしても社長の右腕のポジションを誰にも渡したくない。
渡すつもりなんてない。


「だったら、結婚させる相手だって他にいるでしょ?他にお願いしてよ!私は結婚するつもりもおばさんの紹介も受けるつもりなんてない」


「偉そうなこと言いやがって!恩知らず!私が職を失って路頭に迷ってもいいっていうのか」


「はあ?話を飛躍しないで」


「飛躍じゃない。本当さ。次、成立しなければ私はお払い箱なんだよ。こんなに尽くしてきたのにおばさんはお払い箱なんだと。頼むよ、理央、お前だけが頼りなんだよ」


昔から、人に強く言えない私。
今まで叔母さんに恩を返すようなことをされたこともない。

それでも、涙声で「頼む、助けてくれ」と言われて、私は「わかった」と言ってしまった。


どうしても断ることができなかった。
それが叔母のやり方とわかっていても。
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