俺様社長と強引で甘々な結婚
「・・・本当にくだらないやつなんだな。」
私の手を取り、カフェの個室を後にしようとした社長は、ピタリと足を止め、低い声で呟いた。
「な、何か言ったかしら?」
社長は、私の手を掴んだまま、叔母さんの前まで行き、怒り狂ったように被っていたウィッグを投げ捨てた。
「俺は、大杉三郎じゃない。だからその契約は無効だ。金のためなら姪を売るのもいとわないような女に情なんて無用だな」
「な、何だっていうんだい、あんた誰なんだよ?契約が無効って」
「まだわからないなんて、相当おめでたいやつだな。このお見合いは最初からこうやってあんたの前でぶち壊すために、俺が計画した罠だったんだ」
社長の言葉に叔母さんは、私をきつく睨みつけたけれど、それを庇うように社長が私を隠してくれた。
「今、話しているのは俺だ。あんた、もし俺が金で女を買うような男だったらどうなってたと思う?」
社長の言葉に苦虫を噛み潰したような顔をする叔母さん。
それでも、きっと今は社長に言われた言葉にカッとしているだけで、私がどうなっていたかなんて、きっとこの人にはどうでもいいことなんだと思う。
「とにかく、これ以上理央と理央の家族に近づくようならそれなりの対応をさせてもらう。調べさせてもらったが、かなりのことをしてきたみたいだしな。公になれば立場的に危うくなるようなことも」
「わ、わかったよ。な、なんだ理央。いい人がいたんじゃないか。それならそうと言えば・・・」
「言えないんだろう、優しいからこいつは。全部、一人で抱えて解決しようとするからな。まあでも、今回は俺に話したことで動けたから良かったけどな。あんたも金は地道に稼ぐんだな」
その言葉を吐き捨てるように言った社長は、私の手を引き、ホテルの個室を後にした。
私の手を取り、カフェの個室を後にしようとした社長は、ピタリと足を止め、低い声で呟いた。
「な、何か言ったかしら?」
社長は、私の手を掴んだまま、叔母さんの前まで行き、怒り狂ったように被っていたウィッグを投げ捨てた。
「俺は、大杉三郎じゃない。だからその契約は無効だ。金のためなら姪を売るのもいとわないような女に情なんて無用だな」
「な、何だっていうんだい、あんた誰なんだよ?契約が無効って」
「まだわからないなんて、相当おめでたいやつだな。このお見合いは最初からこうやってあんたの前でぶち壊すために、俺が計画した罠だったんだ」
社長の言葉に叔母さんは、私をきつく睨みつけたけれど、それを庇うように社長が私を隠してくれた。
「今、話しているのは俺だ。あんた、もし俺が金で女を買うような男だったらどうなってたと思う?」
社長の言葉に苦虫を噛み潰したような顔をする叔母さん。
それでも、きっと今は社長に言われた言葉にカッとしているだけで、私がどうなっていたかなんて、きっとこの人にはどうでもいいことなんだと思う。
「とにかく、これ以上理央と理央の家族に近づくようならそれなりの対応をさせてもらう。調べさせてもらったが、かなりのことをしてきたみたいだしな。公になれば立場的に危うくなるようなことも」
「わ、わかったよ。な、なんだ理央。いい人がいたんじゃないか。それならそうと言えば・・・」
「言えないんだろう、優しいからこいつは。全部、一人で抱えて解決しようとするからな。まあでも、今回は俺に話したことで動けたから良かったけどな。あんたも金は地道に稼ぐんだな」
その言葉を吐き捨てるように言った社長は、私の手を引き、ホテルの個室を後にした。