俺様社長と強引で甘々な結婚
高校卒業と同時に上京。二つ上のお姉ちゃんの影響でアパレルに興味を持ち、専門学校を卒業して大手アパレルでショップ店員を二年やった後、結婚したお姉ちゃんの代わりにここを紹介された。


「・・・全然似てねえな、姉と」


面接だというのにどこ見て言ってるんだよ!とツッコミたくなるくらい一点への集中視線。


最低、セクハラ。
これが私が抱いた社長への第一印象。


ああっ、悪かったね。どうせ私はお姉ちゃんと違ってグラマーじゃありませんよ。


昔から童顔なのがコンプレックスで、更に体型も幼児体形。まだ身長が百六十ぴったりなのが救われた。


『お前、制服着たほうが似合うんじゃね?セーラー服とか。んーブレザーも捨てがたいな。ちなみに俺、紺ハイ派』


入社当初から染み付いた最低な第一印象は拭えないどころか、半年すぎてもそんなセクハラ発言ばかりする。恋愛対象はおろか、論外だったはずなのにな。


いつからか好きになってしまった。
この俺様暴君を。
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