俺様社長と強引で甘々な結婚
少し、口は悪いし、最初は私だって苦手だったけれど、優しい部分や温かい部分をたくさん知って、どんどん惹かれていった。

春馬さんみたいな素敵な人と結婚できた私は本当に幸せもの。


「あ、ごめん。アキちゃん、春馬さんから電話かかってきたから少し出るね」


二人の間に、流れた気まずい空気の中、春馬さんからの着信があった。


アキちゃんに断りを入れて、お店に迷惑にならない小さな声で電話に出ると、春馬さんから大至急アキちゃんを連れて会社に来てほしいと言われた。


何があったかも言わずに、それだけ告げて後は会社で話すからと電話を切られてしまった。
アキちゃんにとりあえず、春馬さんからの伝言を告げて、私たちは食事もそこそこに店を出て、急いで会社へと向かった。




会社に着くと、みんながバタバタと慌ただしい。
何があったのかと聞くと、トラブルが発生したというだけ。



本当に何があったの?
すぐに社長室に向かうと、春馬さんが電話の相手ともめていた。
そして、電話を切ると私たちに気づき、春馬さんは大きくアキちゃんに頭を下げた。
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