俺様社長と強引で甘々な結婚
「・・・それはできません。惚れた女と別れろと言われるくらいなら、私は諦めます。それくらい・・・俺はこいつが好きだから。普段は言わないから不安にさせてることもあるかもしれないけど、仕事が好きで、自分のことよりも他人のことを心配して、自分を大事にできないこいつを俺が大事にしてやりたい、そばにいて幸せにしたいと思うから」
春馬さんが少しだけ頬を赤らめながら言ってくれた大切な言葉。そんな風に思ってくれていたことを改めて彼の口から聞けて、うれしくてうれしくて、溢れてくる涙を止めることができなかった。
「はあ。つまらない。そんな愛の告白聞かされたらこっちが引かなあかんくなるやん。まあそれくらいこっぱずかしいこと言えるくらいならりぃちゃんも任せなしゃあないわな。せっかく、『俺が幸せにしてやる、いとこでも結婚できるんだ』って標準語でりぃちゃんの心ぐらつかせようと思っとったのに」
アキちゃんがペロっと舌を出して、ちらっと私を見る。確かにアキちゃんの標準語も『俺』も珍しいけれど、でもそれよりもと私が視線を向けたのは・・・
「残念。俺の勝ちみたいだな。じゃあま、こっからは男二人、ビジネスの話でもしましょう」
「ほんまあんたずるいわ。ころころと使い分けて。この際やからもうコラボ商品でも作って、うちの売り上げにも貢献してもらいましょか」
二人の間に入れなさそうで私はそっと社長室を後にした。
まだ頬が熱い。スキンシップも嬉しいけれど、言葉にしてもらうともっともっと幸せを感じられた。
春馬さんが少しだけ頬を赤らめながら言ってくれた大切な言葉。そんな風に思ってくれていたことを改めて彼の口から聞けて、うれしくてうれしくて、溢れてくる涙を止めることができなかった。
「はあ。つまらない。そんな愛の告白聞かされたらこっちが引かなあかんくなるやん。まあそれくらいこっぱずかしいこと言えるくらいならりぃちゃんも任せなしゃあないわな。せっかく、『俺が幸せにしてやる、いとこでも結婚できるんだ』って標準語でりぃちゃんの心ぐらつかせようと思っとったのに」
アキちゃんがペロっと舌を出して、ちらっと私を見る。確かにアキちゃんの標準語も『俺』も珍しいけれど、でもそれよりもと私が視線を向けたのは・・・
「残念。俺の勝ちみたいだな。じゃあま、こっからは男二人、ビジネスの話でもしましょう」
「ほんまあんたずるいわ。ころころと使い分けて。この際やからもうコラボ商品でも作って、うちの売り上げにも貢献してもらいましょか」
二人の間に入れなさそうで私はそっと社長室を後にした。
まだ頬が熱い。スキンシップも嬉しいけれど、言葉にしてもらうともっともっと幸せを感じられた。