俺様社長と強引で甘々な結婚
家を出るのが遅かったこともあり、時刻は午後六時になろうとしていた。すっかり季節も秋めいてきて、陽が落ちるのも早い。
ワンピースだけでは寒いからと買ってもらったコートを羽織り、春馬さんに手を引かれ、駐車場に向かおうとしていた。
「やっぱり足りねえな。もう一つ、一番大切なもの。買いに行くぞ」
そう言った春馬さんは、握っていた私の手を強く引き、駐車場とは反対の方へとスタスタと歩き始めた。
「もう一つ?もう十分ですよ」
「バカ、足りねえよ」
春馬さんと共にやってきたのは、百貨店八階にあるジュエリーショップ。私の左手の薬指にはもう春馬さんにもらった婚約指輪が輝いている。
「結婚指輪、見せてください」
「結婚指輪。でも・・・」
結婚式は、春馬さんのご両親にちゃんとご挨拶をしてからだって決めた。だから結婚指輪も結婚式が決まってから買おうと二人で話し合った。それなのに、今、買うなんてやっぱりよくない。
「いいから、話はあとだ。お前の好きなものを選べよ。どれがいい?お前なら細い方が似合うかもしれないな」
ワンピースだけでは寒いからと買ってもらったコートを羽織り、春馬さんに手を引かれ、駐車場に向かおうとしていた。
「やっぱり足りねえな。もう一つ、一番大切なもの。買いに行くぞ」
そう言った春馬さんは、握っていた私の手を強く引き、駐車場とは反対の方へとスタスタと歩き始めた。
「もう一つ?もう十分ですよ」
「バカ、足りねえよ」
春馬さんと共にやってきたのは、百貨店八階にあるジュエリーショップ。私の左手の薬指にはもう春馬さんにもらった婚約指輪が輝いている。
「結婚指輪、見せてください」
「結婚指輪。でも・・・」
結婚式は、春馬さんのご両親にちゃんとご挨拶をしてからだって決めた。だから結婚指輪も結婚式が決まってから買おうと二人で話し合った。それなのに、今、買うなんてやっぱりよくない。
「いいから、話はあとだ。お前の好きなものを選べよ。どれがいい?お前なら細い方が似合うかもしれないな」