俺様社長と強引で甘々な結婚

関ちゃんこと、野々葉ちゃんと同じウェブデザイナーの関根雅美（せきねまさみ）が私の話を聞いて笑っていた。


関ちゃんはいつも大人しいけれど彼女の作る特集ページはいつも評判がいい。


関ちゃんは私より一つ下の二十五歳。黒髪セミロング、メガネの真面目ちゃんだけどアパレル業だけあってセンスはかなりある。


ウェブ上でしかお客様はここの商品を見ることができない。だからこそ「欲しい！」と思ってもらえるページにしなきゃいけない思いが強い。


その点それを全面的に任せられる関ちゃんは心強いサポーターだ。


店舗を持たない私たちは従業員も全員で三十名程度。その中で私はいつもこの野々葉ちゃんと関ちゃんといつも一緒にランチに行ったり、飲みに行ったりしている。


関ちゃんとは年齢も近いこともありお互いタメ口で話すほど。


「本当仲良いなと思って。まぁ見てて和むからいいけど」


「和むって別に和ませてないから。それより野々葉ちゃん、そのページなんだけど、秋だし甘めより少しだけ暗めでノスタルジーな感じが好きかも。少しだけ変更お願いしていいかな？」


「はーい！さすが社長の右腕。変更したらまた確認お願いしますね」