俺様社長と強引で甘々な結婚

「・・・宮崎が言った通りだよ。俺は理央の写メ見て一目惚れした。宮崎が見せてくれたはにかんだ理央の笑顔がめちゃくちゃ可愛いと思ったんだよ。それにいつも学校が終わると親の店を手伝う頑張り屋だって聞いて余計に好きになったんだよ」


肩にかけたタオルで濡れた髪を拭きつつ、私に背を向け、

ぶっきらぼうにそう言った春馬さんは「・・・かっこ悪い。最悪だ」とポツリと呟いた。


「嘘つき。散々からかったくせに。ランドセル背負うか？まで言ったじゃない」


背を向ける春馬さんにコツンと額をぶつけて、少しムッとした口調で言う。


さすがにあれは腹が立った。冗談だとわかっていたけれど、さすがにバカにしすぎだと。


「あれは、愛情の裏返しに決まってんだろ。俺は好きなやつをいじめたくなるんだよ。でも、一目惚れはマジ。服を買いに行けないってのも宮崎にお前のことを色々と聞いてた情報の一つ」


「本当に？」


チラッと春馬さんの顔を覗き込むと、いつもは、余裕そうで強そうな俺様なのに、少しだけ頬が赤くなって、照れ臭そうな表情を浮かべていた。


「ああっ、もう見んな」