俺様社長と強引で甘々な結婚
「春馬、私、せっかく日本に帰国したんだから和菓子が食べたいわ。今すぐ買ってきて」


どうしよう。私と二人で話したいからとそう言って、春馬さんを追い出してしまったKANAEさん。


私はいきなり何も追いついていない状態という最悪の状態で、お義母さんと二人っきりになってしまった。


「ごめんなさいね、あなたとゆっくり二人でお話ししたいと思って」


「す、すみません。ご挨拶もしていない状態で勝手に籍を入れてしまって」



きっと、そのことを咎められる。
覚悟を決めて、背筋を伸ばした。



「そんなこと。春馬が決めた相手なんだし、別に反対もしてないし、するつもりもない。むしろその相手があなたで良かったって思ってるわ」

「えっ？わ、私で良かった？」


「そう。私は、あの子に課題を出したの。大学を出たら私のところに就職して、いずれは後を継げばいいと考えていたあの子に」


KANAEさんは、私を咎めるつもりはなく、むしろ感謝していると言ってくれた。それは彼に与えた課題としてお店を作り、成功させたから。
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