俺様社長と強引で甘々な結婚

「はい。社長はちゃんと仕事をされていません」


「よしよし、それなら良かったわ。やっぱりそれはあなたがあの子の右腕として働いてくれているから、だからやっぱりあなたには感謝の気持ちでいっぱい。これからも末永くよろしくね」


「こ、こちらこそよろしくお願いします」



最初は、お義母さんがKANAEさんということに頭がついていかなかったし、どうしようという気持ちでいっぱいだったけれど、


お話しをしていて、本当に春馬さんのことを思っているお母さんなんだと感じられた。


色々お話しさせていただいていると、緊張も解れていった。


KANAEさん、いやお義母さんはとても優しくて温かい人で、春馬さんが戻って来る間、ずっと春馬さんの話をいろいろと聞かせてくれた。



「ねえ、私、春馬から理央ちゃんのことはもう聞き飽きるほど聞いたんだけど、理央ちゃんは春馬のどんなところが好きなの？あの子、結構強引でしょ？結婚も押されたんじゃない？」


ふと、そう聞かれ、私はすぐに否定した。押されたわけでも、流されたわけでもない。


私は春馬さんが好きだったから、ずっと。