俺様社長と強引で甘々な結婚
右腕なんてそんな。むしろ私が取り仕切っているようなもの。社長は、責任は取るから後は任せると通常業務はほとんど丸投げ。


そのおかげでチーフ業務もなぜか古株だというだけで私がまかなっている。そのくせ、いざとなるとデキル社長モードになるからそのギャップにやられたりなんかもして、本当困る。


「そうそう、知ってました?今日発売の雑誌の特集ページにうちの社長が載ってるらしいですよ」


お昼休み、今日は外注の仕事もないので野々葉ちゃんと関ちゃんの二人と会社の近くのカフェでランチ。

この辺りはオフィス街で飲食店も多いから比較的お値段はお安めになっているところが多い。


今日は五百円ランチの定食屋へ。二人はとんかつ定食を頼み、私は鯖の味噌煮定食を注文した。

こじんまりとしているこの店はなかなかの穴場。どれを食べても美味しくて、なかでも鯖の味噌煮は、二日酔いも忘れるほどの美味しさ。


「なんかそういえばちょっと前に、雑誌のインタビュー来てたね」


「あれだけの高スペックですもんね。絶対に雑誌なんかに載ったら社員の応募増えそうですよね」


「まあ、あれは外面だけで実際はただの意地悪な少年みたいだけどね」


「それは理央さんだけだよ。あっ、とんかつ来た。お先に」
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