スーパーアイドル拾いました!
柚奈が片付けを終わらせると、海斗がお風呂から上がって来た。
バスタオルを首に掛け、真のTシャツに着替え、さっぱりとしていた。
「ああ、気持ち良かったぁ」
「それなら良かった。ビール飲む?」
「いいのか?」
「第三のビールで良ければね?」
「うん。ありがとう……」
柚奈は缶ビールを二本出し、一本を海斗に、もう一本の蓋を開けグイッと飲んだ。
その、姿を見た海斗も、安心したようにプシュッと缶の蓋を開けた。
ソファーに座り、ニュース番組に目を向ける。
いつもは見ないのだが、真が何を見て言いか分からず、気を回したのだろう……
柚奈だって、聞きたい事は沢山ある。だが、根ほり葉ほり聞く気にも慣れず。
黙って、ビールを口にした。
海斗も一人になりたかったのかもしれないと柚奈は思い、チラッと海斗を見た。きりっとした目が、テレビをじっと見ている……
「お風呂入ってくるね…… 疲れているようなら早く休んでね。歯ブラシは出しておくから……」
「俺、ここで寝るからいいよ」
「いいわよ、気にしないで…… 私、ソファーで寝る事多いから」
「でも……」
「とにかく、しっかり休みなさい」
立ち上がり風呂へと向かう柚奈を海斗が呼び止めた。
「ねえ、名前教えてもらっていいか?」
「あっ、そうか…… 元木柚奈よ」
「柚奈さんと真君……」
海斗が自分に言い聞かせるように呟いた。
「柚奈でいいわ」
「僕も真でいいよ」
黙ってスマホをいじっていた真が言った。
バスタオルを首に掛け、真のTシャツに着替え、さっぱりとしていた。
「ああ、気持ち良かったぁ」
「それなら良かった。ビール飲む?」
「いいのか?」
「第三のビールで良ければね?」
「うん。ありがとう……」
柚奈は缶ビールを二本出し、一本を海斗に、もう一本の蓋を開けグイッと飲んだ。
その、姿を見た海斗も、安心したようにプシュッと缶の蓋を開けた。
ソファーに座り、ニュース番組に目を向ける。
いつもは見ないのだが、真が何を見て言いか分からず、気を回したのだろう……
柚奈だって、聞きたい事は沢山ある。だが、根ほり葉ほり聞く気にも慣れず。
黙って、ビールを口にした。
海斗も一人になりたかったのかもしれないと柚奈は思い、チラッと海斗を見た。きりっとした目が、テレビをじっと見ている……
「お風呂入ってくるね…… 疲れているようなら早く休んでね。歯ブラシは出しておくから……」
「俺、ここで寝るからいいよ」
「いいわよ、気にしないで…… 私、ソファーで寝る事多いから」
「でも……」
「とにかく、しっかり休みなさい」
立ち上がり風呂へと向かう柚奈を海斗が呼び止めた。
「ねえ、名前教えてもらっていいか?」
「あっ、そうか…… 元木柚奈よ」
「柚奈さんと真君……」
海斗が自分に言い聞かせるように呟いた。
「柚奈でいいわ」
「僕も真でいいよ」
黙ってスマホをいじっていた真が言った。