スーパーアイドル拾いました!
すると、突然、真が何かを思い出したように声を上げた。
「あっ! 母さん、来週の遠征費用、明日までだって」
「ああそうか」
柚奈は前々から解っていた遠征なので、用意しておいたお金を取に行こうと席を立った。
「いくら?」
海斗が口を開いた。
「一万六千円」
海斗はポケットから財布を出すと、一万円札を二枚手にした。
「これ……」
「えっ…… でも……」
さすがに真も遠慮している。
「いいか、真…… 金を貰うって事はそれだけの成果を出さなければ成らないって事だ! 分かるよな?」
「うん……」
「じゃあ、半端な事して来るなよ!」
「うん。分かった。ありがとう!」
真は丁寧に頭を下げた。
「ありがとうございます」
柚奈も頭をさげたが、二人のやりとりに、今まで真と柚奈の中では無かった、男同士の強さのような物を感じた。
お金を貰ったからと言う事で無く、海斗の存在が夢の出来事でなく、現実の事であると感じてしまった。
「これは、真と俺との事だから、柚奈さんは気にしないで……」
海斗が柚奈に気を使って言ったのだと思った。
多分、海斗は通帳の残高を見たのだろう……
「それで、俺も頼みがあるんだけど……」
海斗が小さな声で言った。
「あっ! 母さん、来週の遠征費用、明日までだって」
「ああそうか」
柚奈は前々から解っていた遠征なので、用意しておいたお金を取に行こうと席を立った。
「いくら?」
海斗が口を開いた。
「一万六千円」
海斗はポケットから財布を出すと、一万円札を二枚手にした。
「これ……」
「えっ…… でも……」
さすがに真も遠慮している。
「いいか、真…… 金を貰うって事はそれだけの成果を出さなければ成らないって事だ! 分かるよな?」
「うん……」
「じゃあ、半端な事して来るなよ!」
「うん。分かった。ありがとう!」
真は丁寧に頭を下げた。
「ありがとうございます」
柚奈も頭をさげたが、二人のやりとりに、今まで真と柚奈の中では無かった、男同士の強さのような物を感じた。
お金を貰ったからと言う事で無く、海斗の存在が夢の出来事でなく、現実の事であると感じてしまった。
「これは、真と俺との事だから、柚奈さんは気にしないで……」
海斗が柚奈に気を使って言ったのだと思った。
多分、海斗は通帳の残高を見たのだろう……
「それで、俺も頼みがあるんだけど……」
海斗が小さな声で言った。