スーパーアイドル拾いました！

「ゴホン、ゴホン。僕らも焼き肉食っていいか？」


　真と寧々が赤い顔で立っていた。


　慌てて、柚奈と海斗は離れた。



「こんにちは、って言ったんですけど……」



「い、いらしゃい……」

　柚奈は、顔を押さえながら言った。


「やっぱり桐嶋海斗だ！」


「寧々ちゃん気が付いてたの？」



「なんとなくね……　でも、後で真が、大人になったら教えてくれるって言ったから……」

　寧々は、いたずらっぽい目で真を見た。



「あら、いやらしい、この子ったら……」



「真は、いやらしい……」

　海斗が真を肘で突いた。



「あんたらに言われたくない！」


　真の言葉に、皆で笑った……