スーパーアイドル拾いました!
「きゃあ!」
柚奈は悲鳴を上げた。
「連絡しないで!」
「でも……」
「お願い…… 助けて……」
顔を上げた男は、朝の情報番組で見たばかりの顔だった。
驚きすぎて声も出ない。
桐嶋海斗!
「い、いや、そうは言っても……」
「お願い……」
見たこともない綺麗な瞳に見つめられ、柚奈は目を逸らす事が出来なかった。
ほんの少しの間だが、時間が止まったような……
柚奈はスマホをポケットにしまい、海斗に手をかけた。
「起きられる?」
「ああ」
柚奈は海斗の腕を自分の肩にまわし、片手で腰を支えリュックを持つと車へ向かい、助手席のドアを開けた。
海斗は抵抗する事も無く車に乗った。
柚奈は、アパートの部屋の明かりを確認した。
アパート駐車場に車を停めると、スマホを出し指でスライドさせ耳に当てた。
「連絡は……」
海斗の弱々しい声に、安心させるように言った。
「大丈夫よ」
「ああ、真? 悪いけど車まで降りてきて」
『なんだよ? 米でも買ったのか?』
「もっと、いいものよ。早く?」
柚奈が車から降りると、真がアパートの階段を降りるのが見えた。
柚奈は助手席のドアを開け、真を手招きした。
「これ、持っていってくれる?」
「おい! 人間じゃねぇか?」
真が驚くのも無理は無い……
「たぶんね……」
真は、ここで討論しても仕方ないと思ったようで海斗の肩に手を回した。
「大丈夫か?」
真は、海斗の肩を抱き車から降ろすと、アパートの階段へと向かっていった。
柚奈は海斗のリュックと、野菜などを持ち慌てて後を追った。
柚奈は悲鳴を上げた。
「連絡しないで!」
「でも……」
「お願い…… 助けて……」
顔を上げた男は、朝の情報番組で見たばかりの顔だった。
驚きすぎて声も出ない。
桐嶋海斗!
「い、いや、そうは言っても……」
「お願い……」
見たこともない綺麗な瞳に見つめられ、柚奈は目を逸らす事が出来なかった。
ほんの少しの間だが、時間が止まったような……
柚奈はスマホをポケットにしまい、海斗に手をかけた。
「起きられる?」
「ああ」
柚奈は海斗の腕を自分の肩にまわし、片手で腰を支えリュックを持つと車へ向かい、助手席のドアを開けた。
海斗は抵抗する事も無く車に乗った。
柚奈は、アパートの部屋の明かりを確認した。
アパート駐車場に車を停めると、スマホを出し指でスライドさせ耳に当てた。
「連絡は……」
海斗の弱々しい声に、安心させるように言った。
「大丈夫よ」
「ああ、真? 悪いけど車まで降りてきて」
『なんだよ? 米でも買ったのか?』
「もっと、いいものよ。早く?」
柚奈が車から降りると、真がアパートの階段を降りるのが見えた。
柚奈は助手席のドアを開け、真を手招きした。
「これ、持っていってくれる?」
「おい! 人間じゃねぇか?」
真が驚くのも無理は無い……
「たぶんね……」
真は、ここで討論しても仕方ないと思ったようで海斗の肩に手を回した。
「大丈夫か?」
真は、海斗の肩を抱き車から降ろすと、アパートの階段へと向かっていった。
柚奈は海斗のリュックと、野菜などを持ち慌てて後を追った。