危険なアイツと同居生活【番外編】
「子供が碧なんて嬉しいわぁ~。
唯なんてパッとしないけど、蒼君をものにするなんてなかなかだわね」
そんなお母さんに耐え切れなくなって、
「静かにして!」
なんて怒ってしまった。
うちの家族はやっぱりおかしい。
いろんな意味でおかしい!!
久しぶりにイライラしているあたしの横で、蒼は静かに告げた。
「就職しても、唯さんと一緒に暮らしたいと思っています」
その言葉に、イライラが一気に吹っ飛ぶ。
鼓動が速くなり、身体熱くなる。
こんな時なのに、あたしは蒼の言葉に胸を焦がし、幸せを感じてしまう。