危険なアイツと同居生活【番外編】
「一人前になって、家族を養っていけるようになったら、唯さんと結婚させてください」
「えぇ!?」
予想外のその言葉に、あたしは大声をあげていた。
あたしの聞き間違い?
蒼、今、なんて言ったの!?
だけど蒼は続ける。
「絶対に唯さんを幸せにします」
「蒼、何言ってるの!?」
慌てるあたしに、
「唯ちゃんこそ何言ってるの?」
と蒼。
やばい、ドキドキが止まらない。
体の震えが止まらない。
「将来のことを考えずに、ずっと同居なんてありえないでしょ?」
そんな蒼の言葉に、とうとう泣いていた。
びっくりして、そして嬉しくて。
こんな真面目で堅実な蒼と結婚出来るなんて。
あたしは本当に幸せだ。