危険なアイツと同居生活【番外編】
ハルはしつこい女子たちに言う。
「花見は、こいつらカップルと、俺と俺の彼女と。
あとは俺の友達かな。
全員四年生だけど、それでも来るのか?」
口を噤む女子たち。
全員四年生という部分ではなく、ハルに彼女がいるという部分に動揺しているのかもしれない。
そして、何となく蒼を見て……
そのまま、蒼に釘付けになった。
やっと気付いたんだ、この人たち。
彼女たちの顔は瞬く間に真っ赤になって、
「碧!?Fの碧?」
「マジで?」
きゃあきゃあ騒ぎ出す。
そんな様子を見て、
「蒼、一応先輩なんだけどな」
ハルはボヤいていた。