危険なアイツと同居生活【番外編】
そして次の日……
都内某所にあたしたちはいた。
あたしたちの他に、既にたくさんの人が集まっていて。
写真を撮っている人もいれば、ウォーミングアップをしている人もいる。
天気はからりとした晴天。
絶好のマラソン日和だ。
「蒼には負けねぇよ」
そう言うハルは、かっこいいランニングウェアに身を包んでいる。
読者モデルになって、ハルのセンスは急上昇した。
そして例外なく、
「あっ……ハルさんですよね!」
「マラソン走られるんですね!」
なんて女子たちに囲まれていた。