危険なアイツと同居生活【番外編】
そんな中……
なぜか頭の中をFの曲が流れ始めた。
走るリズムに合わせて。
あー……この曲、かなり練習したなとか、ライブで歌ったら気持ちよかったなとか思ったりして。
俺は確かに走っているのだが、頭の中はFの活動のことでいっぱいだ。
そして、さっきまで苦しかったのに、気付いたら楽しく走っていることに気付いた。
Fから離れているのに、やっぱりFが好きなんだと思う。
こんな時でさえ、Fに元気をもらっている。
活動再開……嫌ではない。
でも贅沢を言えば、大人になってひと皮剥けた俺で挑みたいんだ。