危険なアイツと同居生活【番外編】
いつの間にかすっかり寒くなっていた。
この前まで半袖を着ていたと思ったのに、今はコートを着ている。
そして、街は白色に、赤に緑にクリスマスの装いだ。
……そう、恋人たちの神聖な日、クリスマスもすぐそこだ。
「学生最後のクリスマスだよね」
蒼はあたしに手を絡ませ、ぽつりと言う。
「来年は社会人だから、クリスマスは仕事かもしれない」
「うん」
「だから今年のクリスマス、楽しもうね」
そんな蒼の言葉がすごく嬉しい。
蒼と一緒にクリスマスを楽しみたい。
今年はFの活動もなくて、のんびりしたクリスマスを過ごせそうだ。