危険なアイツと同居生活【番外編】
「何しようねぇ」
甘えるように身を寄せる蒼に、あたしももたれかかる。
すると、蒼はその綺麗な顔をくしゃっとさせて笑う。
太陽みたいなその満面の笑みが大好きだ。
「何がいいかなぁ。
昔は温泉に連れて行ってもらったこともあったよね」
懐かしい記憶が蘇る。
あの頃はFの最盛期で、行く先々で蒼は注目を浴びてしまった。
きっと、Fらしい髪型のせいだ。
今の蒼は焦げ茶のふわっとした髪型で、碧だとはなかなか気付かれない。
だから、思う存分いちゃいちゃ出来るのだ。