危険なアイツと同居生活【番外編】







そして……





「かんぱーい!」




あたしたちは缶ビールを上げ、乾杯する。

気付いたら、辺りは薄暗くなっていて、満開の桜がライトを浴びて光っていた。





桜って、綺麗で儚い。

一年の僅かなこの期間、全力で咲いて散っていく。

Fも今まで全力で走ってきた。

そして、これからは休息期間に入る。

またいつか、綺麗な花を咲かせて欲しい。

あたしはその時を楽しみに待っている。





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