危険なアイツと同居生活【番外編】
「今年はさ、久しぶりに初滑りに行ったよ。
スキー場でカウントダウンしたんだぁ!」
蒼も楽しそうで何よりだ。
蒼にとっても、こんなにのんびり出来たお正月は貴重だろう。
「でもさぁ。
やっぱり唯ちゃんに会いたかった!」
蒼の言葉にドキドキする。
「いつも一緒にいたから、唯ちゃんがいないと寂しいんだよね」
「あたしも寂しかった」
実家にいても、はやく蒼に会いたかった。
蒼は何してるかな、なんて考えたりしていた。
こうやって蒼に会って、久しぶりに満たされた思いなんだ。
そこまで、あたしの中で蒼が大きくなっていたことに気付く。
蒼は嬉しそうにあたしを見て笑った。
その、明るくて優しい笑顔が大好きだ。
あたしはやっぱり、蒼から離れられない。