危険なアイツと同居生活【番外編】
時計台に近付くにつれ、人が多くなる。
そして、辺りが騒がしくなる。
「碧!?カッコイイ!」
なんて声とともに、
「やっぱりチャラいんだな」
なんて言葉も聞こえる。
まったく、偽碧は何をやってるんだろう!
はやく見つけてやめさせないと!
もはや、蒼もあたしを止めなかった。
黙ってあたしと一緒に走ってくれる。
人を掻き分け……
人ごみの中心に近付き……
オレンジ色の鮮やかな髪が見える。
昔の蒼にそっくりな髪型だ。
そして、その両脇に派手な女性がいた。
オレンジ色の髪の彼は女性の肩を抱いたり、なんとお尻を触ったりしていて。
碧は絶対こんなことしないと、声を大にして叫びたかった。