危険なアイツと同居生活【番外編】
「俺だってむかついたもん。
碧のフリして散々遊ばれて。
それに……」
蒼はあたしの手をぎゅっと握る。
手が触れると、やっぱりあたしの身体は熱くなる。
いつまで経っても蒼には慣れない。
「それに……唯ちゃんが俺のために怒ってくれて、嬉しかった」
蒼ってずるい。
ギター弾いて歌ってすっごくかっこいい上に、こんなに甘いなんて。
あたし、ますます蒼にはまり込んでしまうよ。
あたしはまた、楽しみにしてる。
その胸を焦がす歌が聴ける日を。
それまでは、あたしだけの蒼でいてね。
今日も明日も、ずっと大好き。