危険なアイツと同居生活【番外編】
急いで台所へ行き、布巾を取ってこようとしたあたしの手を……
優しく、だけど強く蒼が引いた。
バランスを崩したあたしは、甘い香りを発する蒼の胸にダイブする。
チョコレートクリームの冷たくて柔らかい感触があたしを覆った。
「唯ちゃん……」
チョコレートよりも甘い声で蒼が囁く。
あたしの体を震えが走る。
「美味しそう。
俺、チョコレート大好きなんだよ」
そう言って蒼は……
チョコレートの付いたあたしの首筋に顔を埋めた。