危険なアイツと同居生活【番外編】
甘い衝撃が走り、身体を捩るあたし。
蒼の感触を首筋に感じ、立っているのがやっとだ。
「美味しいよ、唯ちゃん」
その手が、あたしのブラウスのボタンを開ける。
そして、胸元に垂れたチョコレートを舐める。
再び衝撃が走り、身体をびくんと逸らした。
「だめだよ……蒼」
苦し紛れに言うが、
「だめじゃない」
胸に顔を埋め上目遣いにあたしを見る蒼は、なんだか色っぽくて碧みたいで。
さらに頭がクラクラして、麻痺してしまいそう。
蒼だけずるいよ。
こんなにあたしを滅茶苦茶にして。
あたしだけを虜にして、涼しい顔をしているんだから。