危険なアイツと同居生活【番外編】
「唯ちゃん……」
蒼の甘い声があたしを焦がす。
あたしをチョコレートのようにとろとろにする。
「唯ちゃん……俺にもやって」
そう言って、シャツのボタンを外す蒼。
チョコレートクリームの付いた胸元は、いつも以上に色っぽくて。
我慢出来なくなって、あたしも蒼の胸元に顔を埋めた。
気持ち悪くなるほどの甘い香りに包まれて、頭が真っ白になるほどの甘い衝撃を身体に味わって、大好きな蒼に付いたチョコレートを舐める。
その甘さにむせそうになって……
頭がくらくらしてきて……
蒼がこの上なく愛しいと思って……
部屋が汚れるのも忘れ、あたしたちは愛し合った。
甘い甘いバレンタインデーだった。