危険なアイツと同居生活【番外編】
決まった訳ではないのに、その言葉が嬉しくて感動して。
あたしの頰を涙が伝った。
大好きな蒼から、こんなにも愛されて。
あたしはすごくすごく幸せだ。
他に何もいらないって思うほど、蒼が欲しい。
「待ってるから」
あたしは蒼に告げる。
「十年後も、二十年後も一緒にいられるように、ずっとずっと待ってるから」
蒼は優しい笑顔であたしを見る。
あたしの大好きな笑顔だ。
そして再びあたしを抱きしめた。
その男らしくて優しい腕の中で、幸せを噛みしめた。