危険なアイツと同居生活【番外編】






元はと言えば、あたしが誘ったバイトだ。




「ごめんね。こんなに酷いバイトだと思わなかった」




あたしの言葉に、ううんと首を振る蒼。




「俺、今までスタッフのこととか、考えたことなかった。

ライブ出来るのは、自分たちのおかげだと思っていた。

でもさ、一つのライブにしても、こんなにたくさんの人の協力がいるんだね」





蒼の言葉に頷いていた。

あたしだけじゃない。

ハルも芽衣も。





「ライブ出来るってのはさ、全ての人に感謝しないといけないんだね。

怒鳴られて、汗流して、泣きそうになりながら頑張ってくれるスタッフもいるんだと思って」

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