危険なアイツと同居生活【番外編】
帰り道、いつものように手を繋いで歩いた。
街灯の光が、あたしたちをぼんやり照らしている。
そんな中、
「俺もまた、ライブしたくなっちゃうな」
蒼は言う。
「だけど、今はだめ。
生半可な気持ちでライブしちゃ駄目なんだ。
支えてくれるスタッフもいるんだから。
……だから、時が熟すまで待たないとね」
「うん、楽しみにしてる」
そう言ったあたしを、蒼はやっぱり太陽みたいな笑顔で見た。
その笑顔を見ると、ぽかぽかと胸が熱くなるのだった。