危険なアイツと同居生活【番外編】
「そういえば、唯ちゃん。
今日って流れ星が見える日だよね?」
去り際に蒼が言った。
それで思い出した。
今日は何年かに一度という、なんたら流星群がよく見える日なんだ。
「バイト終わったらさ、見に行かない?」
「え?」
「俺、せっかく車買ったんだし。
ドライブがてら、星が綺麗なところに行こうよ」
蒼の提案に、あたしは頷いていた。
今までは時間に追われていた蒼。
星を見るなんて、のんびりとした時間を過ごしたことなんてなかった。
それに、なんだかロマンチックだな、流れ星を見るなんて。
考えるだけでにやけてしまった。