危険なアイツと同居生活【番外編】
そして、夜十時過ぎ……
「ただいまぁ!遅くなってごめんね」
蒼が急いで帰ってくる。
そんな蒼、うっすら汗ばんでいて肩で息をしている。
あたしのために急いで帰ってきてくれたんだろう。
そう考えるとやっぱりにやけてしまう。
「今日、すっごいクレーム言う人がいてさぁ。
なかなか大変だったんだぁ」
「そうなんだ。蒼のバイトも大変だね」
バイトをしなくても、十分やっていけるお金はある。
だけど、敢えて厳しいバイトをしている蒼が尊敬だ。
「今しか出来ないからねぇ。
四月からは、バイトじゃないから!」
そんなことを言う蒼は嬉しそうだった。