危険なアイツと同居生活【番外編】
車は住宅街を抜け、海沿いを走る。
人気の住宅地で、高層マンションがキラキラと輝いていた。
そんなビル群を抜け……
車は木々が茂る緑地帯へと入っていく。
都会にあるのに、都会とは思えないような広大な公園。
その駐車場に、蒼は車を停めた。
「テスト前であんまり遠出は出来ないからさぁ。
ここでいいかな?」
そんな蒼の言葉に大きく頷いた。
蒼と一緒なら、どこでもいい。
蒼の隣にいて、幸せを感じて。
それだけであたしは満足なんだ。