危険なアイツと同居生活【番外編】
「ごめん、蒼。
やっぱり渡せない!」
そう言って、プレゼントの包みを後ろに隠す。
そんなあたしから、
「大丈夫だってぇ!
……ありがと!」
なんて、無理矢理プレゼントを奪ってしまって。
蒼はそれを楽しそうに開ける。
ドキドキドキドキ……
鼓動が速くなり、失望されたらどうしようという恐怖に襲われる。
だけど……
「わぁ!ありがとう、唯ちゃん」
蒼はあたしの大好きな、眩しい笑顔をくれた。
その笑顔を見ると、さっきまでと違う意味で、胸がどくんと鳴る。
その細められた瞳が大好き。
緩んだ頰が大好き。
嬉しそうに上がった口角が大好き。
あたし、やっぱり蒼が大好きなんだ。