危険なアイツと同居生活【番外編】
一年生の時に、大学のミスターに輝いたハルは、人気者の階段を一気に駆け上った。
今やカリスマ男性読者モデルだ。
女性からの支持が高く、赤文字雑誌をはじめ女性誌に引っ張りだこだ。
「ハル、この前テレビでも特集されてたよ。
カリスマ大学生って」
「すごいよねぇ、ハルって……」
噂をしていると、ハルがあたしたちに気付いてしまって。
「ちょうど良かった。
お前らも花見行かね?」
なんて、女子たちから逃げるようにしてこっちに来る。
ハルはそんなんだけど……
女子たちも逃すつもりなんてなくて。
「お花見?あたしたちも行きたいですぅ」
なんて猛烈アピール。
これじゃ、ハルの彼女の芽衣が心配するはずだ。
あたしは苦笑いをしていた。