危険なアイツと同居生活【番外編】
もはやあたしには訳が分からない次元だ。
だけど、また蒼の胸の内を知ることが出来て良かった。
蒼は元気に見えて、すごく繊細だから。
「じゃあ、やっぱり音楽のことは忘れよ?」
あたしは蒼に言う。
蒼は驚いてあたしを見る。
「音楽のことは忘れて、なにか美味しいもの食べに行こうよ!」
蒼は一瞬泣きそうな顔をした。
そして、
「うん!」
太陽みたいな笑顔で笑ってくれる。
蒼の歌もギターも聴きたい。
だけど、この笑顔が一番だ。
蒼がこれからもずっと、笑っていられますように。