危険なアイツと同居生活【番外編】





「でも、本気なんだなぁ」




そう言って蒼は、あたしの隣に座り、甘えた子犬みたいに身を寄せる。

そんな大好きな蒼の身体に、そっと手を伸ばした。




男性としては少し小柄かと思える蒼。

いつもは小動物みたいな蒼。

だけど、時には獣になる蒼。

そんな蒼の全てが大好き。






「俺も唯ちゃんに会えて良かったよ。

唯ちゃんに会えたから、こんなに毎日が幸せなんだろうな」




ちっぽけなあたしの存在が、蒼の拠り所となっている。

その事実がすごく嬉しい。





「この家とも、あと半年でお別れだよね」




蒼の言葉に頷いていた。



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