TIMELEAP2
パンッと乾いた音が家にこだまする。

ああ。私ばかじゃん。逆らうなこれが〝暗黙の了解〟なのに。逆らっちゃった。

何やっているのだろう。〝反抗〟なんて意味もない行為なのにね。ねじ伏せられるだけ。なのにね…。

「父さんのいうとおりにしなさい」

今の私は「ハイ」も「いや」もいう気になれなかった。ただ、ひとつ思ったこと。

「私は、大人の…いやお父さんのために生きてるわけじゃ…ない。機械でもないし犬でもない。」

ただそれだけ。

昔と思うことは同じって私成長していないなと思う。



































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