帝都の剣
「面白い・・・来いよ」

あたしが挑発した直後だった。

「バーン」という音がした・・・が、それをあたしが斬り払った。

「と、止まるな!ドンドン撃つね!」

エドモンドの頭の悪い指示に従って部下はあたしに向かってドンドン発砲してくる。

凄まじい銃声の後、エドモンドが前を見てみると・・・そこにはあたしが無傷で立っていた。

「な、なんだとー!化け物かこの女は!」

「この小娘、アレだけの銃弾を本当に斬り払ってやがります!まさに人の技では無く鬼とか化け物の類いです!」

「おいおい、言ってくれるじゃないか。あたしは人より剣術が出来る普通の人間だぞ?」

そう言うあたしが敵の目を見ると、凄い怯えている顔をする。

その怯え顔はちょっと失礼だと思うんだがな。

「じゃあ、そろそろ良いか?あたしのターンまだ何だけど?」

「まだダメね!我々にはまだ武器があるからね!さっき言っていたアメリカの水夫さんが使っているサーベルねん!こいつの切れ味なら小娘の太刀に勝てるね!お前たちサーベルを使うねん!!」

エドモンド達はサーベルを手に取り、あたしの前に迫ってくる。

しかし、そんな武器を持ってあたしを囲んでも、全然何とも思わない。

「どうした?早く攻撃してきて良いぞ?お前たちの剣術を早く見せてみろ」





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