帝都の剣
エドモンドのサーベルに部下は胸を刺され「グハぁ」と言って死んだ。いわゆる即死って奴だ。

「お前ら使えなさすぎね!こんな小娘1人に負けて帰ったらボスに何されるか分かったもんじゃないよ!」

怒るエドモンドだが、部下は完全に戦意喪失となってしまった。

「くっ・・・!あーもう仕方がないね!あの秘密兵器を取ってくるからお前たちはこの小娘を足止めするね!しなかったら死刑ね!」

これを聞いて部下はゾッとした。こんな小娘相手にあの秘密兵器を使うのかと・・・本来アレは戦争に使う武器なのに女の子相手に使うとは恐ろしい。

エドモンドは後方列車の方へ走っていく。

「あ、待て!」

あたしはエドモンドを追いかけようとしたが、勝ちの芽が出てきたと感じた部下達は再びあたしの前に立ち塞がる。

「こっから先へは行かさねーぜぇ!」

「エドモンド様がアレを持ってきたらお前は勝てねーからな!」

何だこいつらは・・・急に戦意を取り戻しやがった。

「お前ら、まだやるのか?お前らじゃあたしに勝てないのが分からないのか?」

「んなもん関係ねぇ!ここで負けて帰ったらボスに何されるかわからねーからな!俺達は時間だけでも稼いでやる!」

どうやら負ける覚悟で戦う様子だ。

「しょうがないな・・・あたしも本気を出してやる。命の保証はないと思え」

あたしは強烈な殺気を放ち、敵を威圧する。しかし、敵は最初こそ怯んだものの覚悟を決めたのか攻撃してくる。

「じゃあ本気出してやる・・・!」

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