帝都の剣
娘は時間いっぱいまで繁華街で食事をした。日本食の高級料理に欧米風の高級料理・・・とても素晴らしく感動している。

「あー美味しかった。こんな食事を毎食食べたいものだな・・・っと!もう時間か!急がないと!」

ふと時計を見てみると時間はもう少しで夕方6時であった。

娘はダッシュで駅まで走った。走りにくい服装だがそれでもただひたすらダッシュで走る。

これを逃したら今日の電車は無いのだ。つまり、この街で一泊せねばならないのだ。

良い街だが、この街には汚いホテルくらいしか無いので、こんな街で一泊するのは御免だ!

しばらくすると電車がもうすぐで出発する頃であった。

「ちょ・・・駅員!すまないが、あたしも乗るんだ!少し待ってくれ!」

娘のその叫び声は駅員の耳に聞こえていた。

しかし、駅員が娘を見ると「フッ」と笑うだけであった。

「あ、おい!なんだその顔は!こんな美少女が待ってと言っているんだから何か言えよ!」

「お前、外見中の上ね・・・。あと言葉使いが汚いから可愛くみえなーい!」

ケラケラと笑う駅員を見てムカッとした娘は最後の力を振り絞り電車に向かって走った。

「あれ?あの中の上の女の子、足速すぎじゃなーい?」

もう電車も出発する、その瞬間に娘は電車に頭から飛び込む・・・ヘッドスライディング!

頭の悪い駅員も電車の乗客もこれにはビックリだ。

「誰が中の上だコノヤロー!あたしは上の中くらいはあるだろ!」

「はーい、お客様・・・車内ではお静かにお願いしまーす」

ムカつく駅員だな・・・と思って殴ってやろうと思っていたが、周りの乗客がみんな見てやがる。

なんで、みんな見ているんだよ・・・見るなら態度の悪い駅員を見ろよ!

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