帝都の剣
一番先頭の車両に着くと周りには乗客が誰一人もいなかった。
そもそも、この時間に東北に行く人自体が少ないのだろう。東北はまだまだ発展途上の地域で帝都以外から見ても相当なド田舎だ。
だが、周りに客がいないのなら好都合だ。ここなら太刀を振り回す事ができる。敵を迎え撃つにはうってつけの場所だ。
とにもかく、この状況を車掌さんに言わなければならない。あたしは車掌室のドア蹴り開けた。
「おい、車掌さん大変だ!」
あたしがそう言うと車掌さんは驚いた顔をする。
「な、なんだね君は・・・!部外者は立ち入り禁止だよ!さあ、出ていった!」
まあ、当然の対応だろう。しかし、このまま車掌に状況を伝えずに去るわけには行かない。
「あんたのバカな部下が武器商人を汽車に入れている可能性があるんだ!さっき後方車両から大きな音があったんだ!」
「な、なんだって!」
「間違いなく連中はこの汽車を乗っ取るつもりだぞ!だからあんたには、その状況だけを報告しにきた。これからどんな事があろうと、あたしが言うまではその部屋から出てきたらダメだぞ!」
そう言ってドアしようとした時、車掌さんは言う。
「君はどうするんだ?変な刀を背中に背負っているけど、まさか・・・」
「そのまさかだよ。あたしは少々剣の腕に覚えがあってね・・・。何か有ればあたしがあんたを守るから青森まで気にせず操縦してくれ」
「や、止めた方がいい!君みたいな少女が刀で戦うなんて危ない!止めなさい!」
あたしはこの後の展開を予想出来た為、ドアを閉めた。
どうせ、「戦うな!」とか「危険だ!」の繰り返しだろう。そんな事言っている暇が今のあたしには無いんだ。
すると、後ろから鉄砲の発砲した音が聞こえた。
「パーン」という音。間違いない・・・誰か殺された。
もしかして、あのバカな駅員か?それとも・・・。
そんな不安をしながら、あたしは後方車両から来る人を見ようとする。
そもそも、この時間に東北に行く人自体が少ないのだろう。東北はまだまだ発展途上の地域で帝都以外から見ても相当なド田舎だ。
だが、周りに客がいないのなら好都合だ。ここなら太刀を振り回す事ができる。敵を迎え撃つにはうってつけの場所だ。
とにもかく、この状況を車掌さんに言わなければならない。あたしは車掌室のドア蹴り開けた。
「おい、車掌さん大変だ!」
あたしがそう言うと車掌さんは驚いた顔をする。
「な、なんだね君は・・・!部外者は立ち入り禁止だよ!さあ、出ていった!」
まあ、当然の対応だろう。しかし、このまま車掌に状況を伝えずに去るわけには行かない。
「あんたのバカな部下が武器商人を汽車に入れている可能性があるんだ!さっき後方車両から大きな音があったんだ!」
「な、なんだって!」
「間違いなく連中はこの汽車を乗っ取るつもりだぞ!だからあんたには、その状況だけを報告しにきた。これからどんな事があろうと、あたしが言うまではその部屋から出てきたらダメだぞ!」
そう言ってドアしようとした時、車掌さんは言う。
「君はどうするんだ?変な刀を背中に背負っているけど、まさか・・・」
「そのまさかだよ。あたしは少々剣の腕に覚えがあってね・・・。何か有ればあたしがあんたを守るから青森まで気にせず操縦してくれ」
「や、止めた方がいい!君みたいな少女が刀で戦うなんて危ない!止めなさい!」
あたしはこの後の展開を予想出来た為、ドアを閉めた。
どうせ、「戦うな!」とか「危険だ!」の繰り返しだろう。そんな事言っている暇が今のあたしには無いんだ。
すると、後ろから鉄砲の発砲した音が聞こえた。
「パーン」という音。間違いない・・・誰か殺された。
もしかして、あのバカな駅員か?それとも・・・。
そんな不安をしながら、あたしは後方車両から来る人を見ようとする。