【企&短】だから、ボクを愛してよ。
「......なんか飛んできたよ」
そう言って鳴海くんの机にその折り畳まれた紙を置く。
けれどもまた、私の机に紙が。
「ねぇ、気を付けてよ」
そう言いまた紙を机の上に戻す。
それからまたすぐに、紙が飛んできた。
何度も何度もなんなの!!
意地悪かい!!!
「あのさ、その紙しつこいんだけど」
「......それ、北山さんになんだけど」
はい??
「朝、言えなかったから」
言えなかった??
なんのことか分からないまま、私は折り畳まれた紙を広げた。